2011/06/30


パリ市内を抜けるのに、通常は40分ぐらいと見積もっていましたが、侮りました。
大渋滞で通過に2時間半ぐらいかかりました。

プレスセンターで事前に申請しておいた取材パスをピックアップして、それはそれは大急ぎで15:30から行われるチーム紹介のセレモニーに向かいました。

向かった先、ここでも大渋滞。今度は、クルマでなく、人の大渋滞。
一般入場とプレス入場が同じ入り口で、カメラマンたちが右往左往する有り様。

・・・と、出遅れた感じがあったのですが、着いてみると、ほぼ一番乗り。
初っぱなから参りました。

チーム紹介のセレモニー会場は、中世を再現したいわば、中世時代劇村。
そこにあるコロシアムを選手が歩いて1周したのち、それぞれのチームを紹介しました。

ロードレースの選手たちは、普段自転車にずっと乗っているので、歩き慣れていません。
ヨタヨタと歩いてる感じが、なかなか面白いです。

私が帯同させてもらう、エウスカルテルチームも壇上に上がりました。
オリンピック金メダリストのサムエル・サンチェスが代表してインタビュー。
闘志を内に秘め、淡々とこたえてました。


チーム紹介を中座して、エウスカルテルチームの元に駆けつけ、選手、そしてスタッフひとりひとりと再会を喜びました。

3月の大震災のときも、いち早く連絡をしてきてくれた、アツい男たちとの抱擁。
彼らとともに歩むツールが始まりました。

15年目の夏が来ました。

1997年からツール・ド・フランスを撮影し始め15年目。
以来、7月は必ずフランスの大地で連日繰り広げられる、ツールと共に生活してきました。

中学生のころからツールをテレビや雑誌で観て、20代になると「ツールをもっと多くの人に知って貰いたい」「ヨーロッパの自転車レースシーンを通し、彼らのライフスタイルを知るなかで、逆に、日本における日々の生活を再発見出来たらいいな」・・・そんな気持ちで撮影しはじめました。もちろん今でも、その気持ちに揺らぎはありません。

2008年より、スペイン・バスク地方のチーム『エウスカルテル・エウスカディ」に密着取材させてもらい、自転車レースを生業としている選手や、それを支えるスタッフを写真に収めてきました。

今年も、彼らと3週間強に渡って、フランスを1周します。
喜怒哀楽を共有し、それらが写真から感じて頂ければと思います。

当ブログでは、期間中出来る限り毎日更新をしてまいります。
リンクフリーですが、ご一報いただけたら、さらにうれしいです。


今年のコースは、例年と比べると、ちょっとした変化があります。

まずは、例年ですと、初日は10km未満の個人タイムトライアル「プロローグ」から始まりますが、今年はマスドスタート(一斉スタート)による通常のロードレース。

2日目にはチームタイムトライアルが行われます。いままでだと50km前後で争われてきましたが、今年はおよそ20km。とても短い距離になりました。

あとは、タイムトライアルが1回のみです。近年は2回でしたから、最後まで混戦になった場合、この1回が厳しく明暗を分けると思います。

ピレネー山脈ステージでは、ツールマレー峠を。後半の山場、アルプス山脈ステージでは、ガリビエ峠を2度通ります。いずれも私が大好きな絵になる山です。

2011/06/07

文庫

高千穂 遙 氏の文庫『ヒルクライマー』が今日発売された。
実はこの文庫の表紙、私が撮影したものです。


加工が施されイラスト化されてますが、撮影地はヒルクライマーだけでなく、
レース好きなら一度は登ってみたい名峰です。

撮影した当時も表紙の様に、今にも倒れそうな太陽が照りつけていました。

梅雨時の自転車が乗れないとき、晴耕雨読ならぬ晴走雨読はいかがでしょうか。

2011/06/01

河川敷にて

早朝より河川敷でロケ。
幸い天気には恵まれたけど、昨日までの雨で河川敷は水浸し・・・。


・・・なのに、冠水したサイクリングロードを何事もなく走り去る人が。。。